催眠療法(ヒプノセラピー)には、「サブパーソナリティー(副人格)」というワークがあります。
私たちは、様々な感情を持って生きています。
「喜」「怒」「哀」「楽」「憎」「困」「愛」「迷」・・・。ほら、もっとたくさんあるでしょう?
仏教において欲を意味する煩悩は108つ。欲の数だけで108もあるのでしたら、本当はその倍くらい沢山の感情で私たちは動かされているのでしょう。
ちょっと想像してみてください。その感情1つ1つに管理人がいて、あなたの心の中に住んでいるとしたら・・・。早い話、その心の中の様々な感情の管理人に出会うワークが、このサブパーソナリティー(副人格)なのです。
催眠状態で、現在のあなたが持っている問題そのものを擬人化(外在化)した形でイメージし、あなたが一人二役の内的対話をすることで、問題の発生した所以や問題の根底にある肯定的意図などを探りだしていきます。問題そのものには性格があり、言い分もあるはずだと考えるのです。
ところで、問題そのものを擬人化(外在化)した形、すなわち「心の中に住んでいる問題の管理人」は、あなたの姿をしているとは限りません。あなた以外の人物、強い影響を与えている人物の姿でイメージされることもありますし、擬人化といえども、それは決して人としてイメージされるとは限りません。時に、物質、動物、植物などに変化することもあります。
イメージの中のサブパーソナリティー(副人格)から、いつの出来事をきっかけにどんな感情が生まれ、それゆえに何故、問題が必要なのか、そんな問題の根底にある肯定的意図を知ることができたなら、今度は、問題そのものであるサブパーソナリティー(副人格)と「本当はどうなってほしいのか」「その為にして欲しいこと」「それが叶ったらどうなっているのか」をさらに話し合いで交渉してもらうのです。
こんな方におススメです
*自分のことを深く掘り下げたい
*止めたいのに止められない癖がある
*自分が嫌い
*変えたいのに変えられない行動パターンがある
などなど